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2020.07.13

QUADRAC株式会社:
MaaSの高速決済/認証技術を提供するQUADRAC株式会社が総額約12億円の資金調達を完了

QUADRAC株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:高田昌幸、以下「当社」)は、このほどSBIインベストメント株式会社、株式会社INCJ等から総額約12億円の資金調達を完了致しました。

現在、交通の分野においては、移動手段をサービスとして提供するというMaaS(Mobility as a Service)の考え方が浸透し、人々の移動をより快適に、便利にすべく、インフラ整備が各地で進みつつあります。日本においても、MaaSの社会実装に向けた活動が活発化していますが、包括的な移動データの記録やその利活用の実現方法、海外からのインバウンド旅行者向けを含む様々な決済手段の実装方法など、様々な点で課題があります。

当社はこれまで、交通チケット分野への導入を視野に決済/認証用サーバ製品"Q-CORE"の開発を進めてきており、国内鉄道改札にも対応可能な水準のセキュア且つ高速な処理能力を実現しております。2020年3月には沖縄都市モノレール線の改札処理システムにQ-COREが導入され、沖縄の電子交通チケットOKICAは従来の改札システムで処理する状態のまま、新たにシンクライアント型のシステムを加えることでSuicaをはじめとする全国相互利用のIC乗車券の利用を実現しました。


【Q-CORE】

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【QRコード決済/認証端末】

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また、当社は、Q-COREなど当社のシンクライアント技術を活用した交通クラウドセンターを立ち上げ、各地の交通事業者様向けに、乗降時の決済/認証機能をサービスとして提供し始めております。このサービスを通じ、公共交通の運賃決済のキャッシュレス化、低コスト化の実現を目指しております。具体的な実証事業として、2020年2月に開始されたWILLER株式会社が手掛ける京都丹後地域のMaaS事業のQRコード決済/認証機能を当社のクラウドセンターがサポートしております。2020年4月には、グローバルに利用が進んでいるVISAのタッチ決済に対応した当社の交通クラウドサービスが福岡市の「観光・交通テック実証実験フルサポート事業」に採択されました。

調達資金の使途
今回調達した資金を活用し、決済/認証向けサーバ製品"Q-CORE"の拡販、交通機関向けの決済/認証インフラサービスの提供を加速すべく、人材の採用や各種の開発を進めて参ります。

当社は、今後も決済/認証技術を通じて、キャッシュレス社会の実現やMaaSの発展を促進し、世の中をより便利に、快適にすることに貢献することを目指します。

<QUADRAC株式会社代表取締役社長 高田昌幸のコメント>
「我々が目指す交通分野におけるキャッシュレスの未来像とそれを実現する"Q-CORE"を評価いただき、資金調達を実施できたことを大変光栄に思っています。今後は、さらなる事業拡大に取り組み、国内外のMaaS実装に貢献することを通して企業価値向上を目指します。」

<シリーズCラウンド引受先からのコメント>
SBIインベストメント株式会社 代表取締役 執行役員会長 北尾 吉孝
「当社の決済/認証技術は顧客利便性の高い金融サービスとして、交通系インフラだけではなく様々な分野に活用できる可能性を秘めています。今後、キャッシュレス化を通じた新たな産業の育成及び社会コストの低減を牽引していくと共に、地方にダイナミックな成長のチャンスが生み出す地方創生の起爆剤となることを期待しております。」

株式会社INCJ 代表取締役会長(CEO) 志賀 俊之
「我が国ではMaaS分野におけるデータ連動や決済手段の一元化が求められる中、QUADRAC社が提供する決済・認証技術が、交通分野でのMaaSの推進やキャッシュレス決済の導入・利用促進の一躍を担うことを期待しています。」

PDF(ニュースリリース)

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