NEWS ROOM

2019.04.04

株式会社Ridge-i:
独自のAI技術を用いて企業の課題解決策を提供する株式会社Ridge-i(リッジアイ)への出資について

・独自のAI技術によって、プラントや重工業をはじめとした産業にも適応
・日本のベンチャー企業としていち早く宇宙産業のデータ解析市場に参入
・第四次産業革命の実現に向けて、AIの導入を推進し、新しい市場を創出

株式会社INCJ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:勝又幹英、以下「INCJ」)は、株式会社Ridge-i(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:柳原尚史、以下Ridge-i)に対し、同社の事業展開を推進するための成長資金として、5.5億円を上限とする出資を行うことを決定しました。また、INCJに加えて、株式会社荏原製作所、株式会社リコーも同社への出資を行い、Ridge-iの資金調達総額は7.5億円を予定しています。

Ridge-iは、企業が持つビジネス上の課題に対し、AIの活用に向けたコンサルテーションを行うとともに、最先端のAI関連技術や解析手法を独自に研究開発し、課題解決のためのソリューションを提供するベンチャー企業です。特に、Ridge-iは、従来の画像解析技術に加え、仮想的に生成した学習データの活用や、点群データ・三次元データ・時系列データなどの特殊なデータを加味することにより、これまでAIの利活用が進まなかった領域へのAIの導入を可能にしました。そのため、プラントや重工業など、学習用の大量の画像データの取得が困難であったり、静止画だけではなく動画での分析が必要とされる特殊な業務環境におけるAI活用のニーズにも対応することが可能です。

例えば、ごみ焼却施設では、燃焼の安定化のために熟練の運転員が視覚的にごみの性状を判別していますが、今後の労働力不足や労働者の高齢化を見据え、機械への代替による自動化が求められています。このようなビジネス課題に対し、Ridge-iでは、熟練運転員の眼に代わってごみピット内のごみの状況を判断する「ゴミ識別AI」をプラント会社と共同で開発し、既に実証実験を経て運用が開始されています。

また、Ridge-iは、機械学習やディープラーニング技術と独自の解析手法を組み合わせて、宇宙産業の成長を促す衛星データ解析市場にも参入し実績を上げることで、市場の創出・拡大を図っています。衛星データは、大規模自然災害の予測や精密農業の効率化、漁場特定の高精度化など、インフラ監視から一次産業、金融等の領域まで幅広く利活用されることが期待されており、その市場は、2030年代早期には1,000億円規模にまで拡大すると予測されています。

第四次産業革命において、情報通信産業や自動車・製造業など、ICTの活用が拡大する産業がある一方で、プラントや重工業など導入が十分に進んでいない領域の産業も存在しています。Ridge-iが提供するAIソリューションは、これらの領域の産業におけるICT活用を推進するとともに、宇宙産業における衛星画像解析や放送産業におけるデジタル彩色技術など様々な領域においても新たな付加価値の創出が期待されています。また、INCJでは、AI・IoT・ビッグデータ、宇宙ビジネス、ロボット、健康・医療・介護、素材化学を重点領域として投資活動を進めており、AIおよび宇宙ビジネスで事業を加速させているRidge-iの事業領域とも合致しています。INCJは新たな事業展開のための成長資金を支援するとともに、Ridge-iと既投資先ポートフォリオや事業会社等との連携を支援することでオープンイノベーションの推進にも寄与します。

PDF(ニュースリリース)

HOME
企業情報
事業情報
NEWS ROOM
投資実績
お問い合わせ