NEWS ROOM

2019.03.27

株式会社イクシス:
株式会社イクシスへの出資について

・社会・産業インフラメンテナンスの点検ロボット開発企業イクシスへの投資を決定
・老朽化が進む我が国インフラの点検現場を支えることで安心・安全な社会の実現を目指す
・今回調達する成長資金をもとにイクシスは点検ロボットの普及及びデータ事業を展開

株式会社INCJ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:勝又幹英、以下「INCJ」)は、このたび、株式会社イクシス(本社:神奈川県川崎市、代表取締役Co-CEO:山崎文敬、狩野高志、以下「イクシス」)に対し、6億円を上限とする出資を行うことを決定し、同額の出資を行いました。イクシスは、社会・産業インフラメンテナンスの点検ロボット開発を行う企業で、今回、新たな事業展開を行うための成長資金調達を目的とした第三者割当増資を行います。今回のラウンドでは、INCJに加えて、三菱商事株式会社、横浜キャピタル株式会社、Sony Innovation Fund*1、KSP5号投資事業有限責任組合*2も出資を決定しており、イクシスの資金調達総額は約10億円になります。         
*1:ソニー株式会社のコーポレートベンチャーキャピタル
*2:株式会社ケイエスピーの運営するベンチャーファンド

イクシスは1998年6月、様々な用途のロボットを開発するベンチャー企業として設立され、現在は、社会・産業インフラメンテナンスの点検用ロボット開発企業として、主に大手の道路、建設、鉄鋼、電機、住宅、電力会社などからの受託・共同開発を中心とした事業を行っています。

我が国の橋梁、トンネルや河川管理施設などの社会インフラは、その多くが高度経済成長ともに建設され、建設後50年を経過する施設の割合は、現在4割近くとなっており、2033年には半数を超えると言われています。また、地方公共団体がその管理主体となっていることが多く、予算確保の面でも課題を抱えています。一方、労働人口全体が減少していくなかで、建設業就業人口の高齢化が進み、経験や勘に頼るこれまでの点検方法では、今後立ち行かなくなると言われています。

経年による老朽化が進む社会インフラの安全なメンテナンスの実施は、我が国の喫緊の社会課題となっています。そのような状況を踏まえ、国土交通省は、2019年度からインフラの法定点検の目視要件を緩和するなど点検要領の改正を行います。その結果、目視と同水準の点検ができるロボットの使用が可能となり、点検の質を確保しながら大幅な作業負担の軽減が期待できます。

イクシスは、設立以来一貫して"現場で使える点検ロボット"を目指し、これまで、大手企業から橋梁点検、水中点検、水上点検、倉庫点検など様々な領域におけるメンテナンスの点検用ロボットを受託・共同開発してきており、現場のニーズに合わせた同社の技術力とサービス力は高い評価を得ています。今回、イクシスは、新たな資金調達により、これまで受託・共同開発してきたモデルのうち、水平展開が可能な製品に絞って標準化を行い、自社製品としての量産販売を目指します。さらに、既存のハードウェア事業にとどまらず、これまで蓄積してきた点検データをもとに、AI、IoTを活用して分析・診断までのサポートを行う事業へと段階的に進めて行きます。

一斉に老朽化が進む社会・産業インフラの点検・維持管理を安全・迅速に進めることは我が国の重要な社会課題となっており、イクシスが展開する事業は、その解決に対し大きな貢献が期待できることから、今回、INCJは同社への成長資金投入を目的とした投資を決定しました。INCJは投資後も、社外取締役の派遣や既投資先とのポートフォリオシナジーなどハンズオンの支援を行っていきます。

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