2013.12.24
カンボジア救命救急センター(Sunrise Healthcare Service):
日揮(株)・(株)Kitahara Medical Strategies Internationalとともにカンボジア救命救急センターの設立・運営を目的とした合弁会社への出資を決定
株式会社産業革新機構(以下「INCJ」)(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:能見公一)は、日揮株式会社(以下「日揮」)(本社:横浜市西区、代表取締役会長:竹内敬介)及び株式会社Kitahara Medical Strategies International(以下「KMSI」)(本社:東京都八王子市、代表取締役:北原香)とともに、カンボジアに救命救急センターの設立・運営を目的とする合弁会社(以下「新会社」)に出資することを合意しました。当該合意に伴い、INCJは新会社に対して15.3百万ドルを上限とする出資を行うことを決定しました。
カンボジアは1970年代からの内戦の終結後、政治的安定の達成及び国を挙げての経済成長政策により、近年は高い経済成長を遂げています。一方で、医療インフラの整備は遅れ、年間20万人を超える国内患者の周辺諸国への流出を招いています。
新会社が設立・運営する救命救急センターは、カンボジアにおいて日本水準の医療サービスの提供を企図するものであり、今後増大することが見込まれる高度医療サービスの国内需要を取り込むとともに、カンボジアにおける医療インフラの拡充に貢献することを想定しています。
日揮は、医療分野においては、日本国内での250件以上の病院の設計・建設、コンサルティングだけでなく、近年は都立松沢病院の建設・運営業務の受託などサービス分野へも事業拡大しています。一方、KMSIを含む医療法人社団KNIグループは、2008年よりカンボジアで医療活動に積極的に取り組んでおり、2012年にはカンボジア国立コサマック病院と提携した脳神経外科センター設立を行い、またカンボジア現地でのクリニックの開設等も行っています。
新会社は、2015年内の開業を目指し、カンボジアの首都プノンペン中心部に救命救急センターを設立します。開業当初の病床数は50床を予定しています。
この救命救急センターでは、脳神経外科を中心として、一般内科、健康診断など、高い水準の日本式医療サービスを提供します。運営にあたっては、日本人医師・看護師を核にしたうえで、現地医療従事者に対して教育を施しながら高い水準の医療サービスを提供出来る体制を確立します。
INCJは、新会社に対して必要資金を提供するとともに、社外取締役の派遣等の経営サポートを行います。加えて、INCJ は本投資を通じて、日本の高い水準の医療サービスの海外展開の促進に貢献します。