NEWS ROOM

2013.09.13

Zeptor Corporation:
次世代リチウムイオン電池用電極の開発を進めるシリコンバレーベンチャーZeptor Corporationへの投資を決定

 株式会社産業革新機構(以下「INCJ」)(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 能見公一)は、次世代のリチウムイオン電池用電極の開発を進める、米国シリコンバレーのベンチャー企業であるZeptor Corporation(以下「ゼプター」)(本社:米国サンノゼ、CEO 鈴木達則)に対し、今後の技術開発に必要な成長資金として720万USドルを上限とする投資を行うことを決定しました。

 昨今のスマートフォンやタブレットPCに代表されるモバイル機器の急速な普及・高性能化に伴い、充電池であるリチウムイオン電池の小型・高容量化のニーズは年々高まっています。この為、多くの研究機関、企業で様々な材料が研究されており、なかでもシリコンはリチウムイオン電池の小型・高容量化を実現できる次世代の負極材料として注目が集まっています。しかし、現在主に使われているカーボン系の負極材料と比較すると、大幅な高容量化が望めるものの、膨張収縮が大きく、熱伝導性が低いという技術的な課題を解決することが難しい為、実用化は困難とされていました。

 この課題を解決するため、米国の半導体メーカー出身であるゼプターCEOの鈴木氏らは、半導体業界では一般的なメッキプロセスを応用することに着眼。カーボンナノチューブをはじめとする日本発の先端素材とメッキ技術を組み合わせることで、負極材料としてのシリコンの課題を解決する、新たな電極の開発に成功しました。

 ゼプターは、日本の素材・装置メーカー各社、エンドユーザーである世界規模のPCメーカー・半導体メーカーの協力やアドバイスを受けながら、シリコンを用いたリチウムイオン電池用電極の研究開発を推進します。さらに、大手電池メーカーと生産技術を共同開発し、量産の段階では電池メーカーの既存の生産設備を活用することで、ファブレスでの電極製造ビジネスの立ち上げを目指しています。ゼプターで製造される電極は、次世代の各種モバイル機器への搭載が期待されます。

 INCJは、ゼプターに対して、基礎技術確立と生産技術の開発、量産準備に必要な資金を供給するとともに、社外取締役の派遣、事業開発体制の強化、戦略的提携先の開拓支援等の経営サポートを行います。INCJは上記の取り組みを通じ、ゼプターが、異業種出身ならではの発想と日本の先端素材を組み合わせた最新技術を、大企業の支援を得ながら「業界の壁」と「量産の壁」を乗り越えて事業化する素材ベンチャー企業のモデルとなるよう支援してまいります。

PDF(ニュースリリース)

HOME
企業情報
事業情報
NEWS ROOM
投資実績
お問い合わせ