2013.04.03
Mido Holdings Ltd.:
ネットワーク仮想化ソリューションを開発する日本発のグローバルIT技術ベンチャーへの投資を決定
株式会社産業革新機構(以下「INCJ」)(東京都千代田区、代表取締役社長 能見公一)は、日本発のネットワークの仮想化ソリューション開発ベンチャーであるMido Holdings Ltd.(以下「ミドクラ」)(スイスローザンヌ/東京都港区、共同創業者 加藤隆哉およびダン・ミハイ・ドミトリウ)に対し、同社の今後の製品開発、事業開発に必要な成長資金として12億円を上限とする投資を決定いたしました。
コンピュータ/ネットワークインフラ業界は、スマートフォンやクラウドコンピューティングの本格普及に伴うネットワークトラフィックの急激な成長を背景として、データセンター事業者やインターネット企業においてネットワーク機能拡大やその構成の柔軟かつ迅速な変更のニーズが強まり、かつて無かった水準の変曲点を迎えています。
こうした流れを受け、コンピュータ/ネットワークインフラ業界においてネットワークの仮想化技術(ソフトウェア化)を実現するSoftware Defined Networking (「SDN」)市場は、2012年以降、グローバルのみならず日本においても、ネットワークに関わる事業者やテクノロジー系の各種媒体から大きな注目を集め、今後、本格的な市場立ち上がりが見込まれています。
ミドクラは、複数のIT系上場企業経営者として経験豊富な加藤隆哉氏(ミドクラ取締役会長)と、アマゾンドットコム(米国)におけるトップエンジニアでありスイス連邦工科大学ローザンヌ校フェローとして活躍したダン・ミハイ・ドミトリウ氏(ミドクラ取締役CEO/CTO)が、2010年1月に東京で設立した、ネットワーク仮想化技術の開発に特化した日本発のグローバルIT技術ベンチャーです。
また、ミドクラが開発するネットワーク仮想化ソリューションである「MidoNet」は、SDN市場において世界的にも類のない分散型アーキテクチャーを強みとし、ネットワーク構築・変更の柔軟性、設備投資およびネットワーク運用に係るコストメリットなどの点が評価され、国内外のデータセンター事業者、キャリア/ネットワーク事業者、インターネット企業から高い注目を受けています。
なお、現在、ミドクラはグーグル、アマゾン、シスコシステムズ、ソニー、NTT、NECなどの国内外企業出身の経験豊富なエンジニア、事業スタッフ等の起用および最適な開発体制構築のため、日本のみならず、北米、欧州において開発活動を展開しています。
INCJ は、ミドクラのグローバルな開発体制の充実および営業・サポート体制の増強に向けての必要資金を供給するとともに、社外取締役の派遣、国内外企業との協力体制の構築等の経営面でのサポートを行い、日本発のグローバルIT 技術ベンチャーの成長の推進を目指します。