2012.09.19
株式会社セレブレクス:
株式会社セレブレクスへの出資を決定
株式会社産業革新機構(以下「INCJ」)(東京都千代田区、代表取締役社長能見公一)は、ディスプレイコントローラ用半導体の設計、開発、製造及び販売を行う株式会社セレブレクス(以下「同社」)(兵庫県神戸市西区、代表取締役加藤雅弘)の第三者割当増資を引き受け、同社の今後の製品開発等に必要な資金として3 億円の出資を行うことを決定しました。
近年、半導体や液晶パネル等の製造業が国内から海外へと移転する傾向が顕著となり、国内企業に内在する映像・音声の品質向上、低消費電力等の付加価値の提供が可能な優れた技術への投資及び事業化が従来にも増して求められております。特に、進歩の著しい先端技術の事業化においては、グローバルマーケットにおける業界の先駆けとなるべく迅速な開発を行うために、いわゆるベンチャー企業の体制で取り組むことが有効です。
同社は高精細ディスプレイ向けにディスプレイコントローラ用半導体及び内部ブロック(IP)の設計、開発、製造及び販売を行うスタートアップのファブレス半導体ベンチャーです。
フラットパネルディスプレイ市場においては、急速なディスプレイの高精細化の流れに伴い、その周辺部材の一つであるディスプレイコントローラにも高機能化が要求されており、ディスプレイコントローラ市場についても急速な成長が見込まれております。このような環境下において、同社は高機能ディスプレイコントローラの設計、開発を迅速に行い、市場にいち早く製品を提供することを目指します。
同社の経営陣は、過去に画像処理技術、インターフェース関連技術の開発、事業立ち上げ、マーケティング等の充分な経験に加え、当分野における豊富な国内外の人脈も有しております。
INCJ は同社に対し、設計、開発に必要な資金を供給するとともに、社外取締役の派遣、開発協力体制の構築等の経営面でのサポートを行います。
INCJ としては、本件投資により、①半導体や液晶パネル等製造業が海外へと移転していく状況下において、日本国内に存在する先端技術IP(高品質、高速及び低消費電力等)をより強化し、海外展開していくこと②大企業では取り組みづらい先端技術IP の事業化をベンチャー企業の体制でスピード感をもって進めること③国内VC 業界が構造的に抱えている資金制約面での課題に対し、立ち上げに充分な必要資金の支援を通じて、同社の飛躍的な成長を実現することを企図しています。