NEWS ROOM

2020.09.04

ClipLine株式会社:
動画とクラウドを用いて多店舗展開ビジネスの生産性を改善するClipLine株式会社への追加出資について

・動画を活用した自律的学習システムを展開、サービス業の生産性効率向上に寄与

・新型コロナウイルス感染症拡大の状況下においてサービス業のDXを推進

・サービス対象事業領域を外食、介護、小売等の多様な領域に拡大

 株式会社INCJ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:勝又幹英、以下「INCJ」)は、ClipLine株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:高橋 勇人、以下「ClipLine」)の事業進捗に伴い、同社の第三者割当増資を引き受け、1億円を上限とする追加出資を決定しました。なお、今回のラウンドでは、既存株主のみずほキャピタル株式会社、SMBCベンチャーキャピタル株式会社に加え、新たに株式会社サンブリッジコーポレーションも出資を行い、株式会社日本政策金融公庫からの挑戦支援資本強化特例制度(資本性ローン)による1.5億円を合わせてClipLineは総額5億円の資金調達を実施いたしました。

 ClipLineは、2013年7月に設立されたSaaS(Software as a Service)型ベンチャー企業です。動画とクラウドで多店舗展開ビジネスの生産性を改善するサービスとして、既に様々な企業に提供しています。ClipLineは、直感的な理解を促す動画撮影技術や短尺化の編集技術とともにサービス産業を深く理解したコンサルティングを得意としており、この自律的学習システム「ClipLine」は、2020年7月末時点で約9,000店舗、18万人に利用され、導入企業の生産性効率向上に大きく寄与しています。

 具体的には、従来、紙によるマニュアルや対面で教育していたオペレーションを短尺動画(クリップ)で表現し、さらに必要に応じてカリキュラム化することで、より理解・実践しやすく、またトレーナー・トレーニー双方にとっても負担を軽減した教育が可能となります。さらに、短尺動画(クリップ)での学習に加えて、カリキュラムで実際の出来栄えや自身の接客を撮影・投稿し、店長やマネージャー等がフィードバックを実施することで、対面と変わらない教育効果も得ることができます。

 サービス産業は、我が国のGDP全体の7割を占めており、現場の労働環境及び労働条件の改善は長年の社会課題となっています。さらに、サービス産業の多くは対面を必要とすることから新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けやすく、生産性向上に向けた施策の重要性がより高まっています。このような状況下において、ClipLineは、対面での研修や指導を行う機会を失った企業のリモートでの教育・研修及びマネジメントへの移行を支援しています。 

 INCJは2018年3月に、ClipLineへ総額4億円の出資を実施しています。

 ClipLineは、当初、外食分野でサービスを展開していましたが、介護、小売等の多様な領域にサービスの導入を広げ、2018年3月以降に導入店舗数は約3倍に増加しました。また、学習者総数は5倍近くにまで増え、大きく事業を成長させています。

 今回調達した資金は、既存システムの強化に加え、店舗の空き時間にワークスペースとして場所を提供して店舗の収益化を推進する新サービス展開や人材強化などに供されます。 

 INCJは、ClipLineへの投資を通じて、我が国のサービス業における生産性の向上に寄与するDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進や、with/afterコロナにおける介護・医療領域への更なるサービスの拡大に期待しています。

PDF(ニュースリリース)

HOME
企業情報
事業情報
NEWS ROOM
投資実績
お問い合わせ