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2020.08.24

LEシステム株式会社:
レドックスフロー電池用バナジウム電解液を開発・製造するLEシステム株式会社への追加出資について

・産業廃棄物から安価にバナジウム化合物を回収し、高品質電解液を量産、安定供給へ

・福島県双葉郡浪江町に電解液量産工場を建設、21年夏の稼働開始を目指す

・レドックスフロー電池普及により再生可能エネルギーの拡大・CO₂削減に貢献

株式会社INCJ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:勝又幹英、以下「INCJ」)は、LEシステム株式会社(本社:福岡県久留米市、代表取締役:佐藤純一、以下「LEシステム」)の事業進捗に伴い、同社の第三者割当増資を引き受け、8億円を上限とする追加出資を決定しました。まず、3億円を出資し、今後、同社の事業の進捗に応じて、上記決定枠の範囲内で追加出資を行う予定です。なお、今回のラウンドでは、既存株主の東亜電気工業(株)、西松建設(株)も出資を行い、LEシステムは総額7億円を調達しました。

LEシステムは、産業廃棄物である重油燃焼煤(EP媒)等から、レアメタルであるバナジウム化合物を回収し、更にそれを用いて低コストながら高品質のレドックスフロー電池用バナジウム電解液を製造する技術を持つベンチャー企業です。既にマザープラントでの技術実証を終え、現在、量産化を目指しています。

近年、低炭素社会の実現を目指し、太陽光や風力など、再生可能エネルギーの導入がグローバルレベルで推進されています。しかしながら、再生可能エネルギー発電は、天候など自然環境に依存するため発電時間や発電量が不安定であり、電力系統への悪影響(周波数変動、電圧変動等)が発生するという課題をかかえています。この課題を解決するためには、電力を貯蔵するための大型蓄電池が必要となります。

レドックスフロー電池は、他の実用化されている大型蓄電池と比べて、原理上充放電回数に制限がなく劣化がないことから長期の安定稼働が可能であり、拡張性の自由度や安全性にも優れています。しかしながら、普及のためにはシステムコストの主要部分を占める電解液のコストを下げることが鍵となっています。

INCJは、2017年11月に、LEシステムへの総額8億円の出資を公表しており、公表時に4億円、更に2019年8月には残りの4億円を出資しています。

LEシステムでは、現在、福島県に浪江工場(双葉郡浪江町)を建設中であり、2021年夏の稼働開始を目指し、準備を進めています。現在、国内では安定して一定量のバナジウム電解液を製造できる企業がないことから、量・質・価格が安定した電解液の供給は市場から渇望されており、国内外のレドックスフロー電池メーカーにおけるLEシステムへの期待は非常に高いものとなっています。

INCJは、LEシステムへの投資を通じて、グローバルで通用する高い競争力を持ったレドックスフロー電池事業の成功事例を創出するとともに、同電池の普及によって、国際的課題である再生可能エネルギーの導入促進に貢献出来ることを期待しています。また、日本の大手事業会社とベンチャー企業とのパートナーシップを支援することで、新たなオープンイノベーションの実現・推進を図っていきます。

<レドックスフロー電池> 
レドックスフロー電池は、バナジウムなどのイオンの酸化還元反応を溶液のポンプ循環によって進行させて充放電を行う蓄電池です。室温で運転可能であり、燃焼や爆発性のある物質を使用しないため、安全性に優れています。電解液のOCV(開路電圧)を計測することにより、運転中に貯蔵電力量の正確な監視・制御が可能なことから、夜間の余剰電力の活用や不規則で変動の激しい再生可能エネルギー(太陽光、風力等)発電出力の変動吸収に適した蓄電池です。

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