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2019.08.22

アトナープ株式会社:
成分を分子レベルで分析する小型装置を開発・製造するアトナープ株式会社への追加出資について

・小型・高精度・長時間の連続リアルタイム計測が可能な分析装置を開発
・即時に痛みなく血液など複数の成分を同時に分析でき、患者や医療従事者のQOL向上を目指す
・電子部品や製薬企業など事業会社とのオープンイノベーションによって国際競争力の強化に貢献

株式会社INCJ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:勝又幹英、以下「INCJ」)は、小型分析装置の開発・製造・販売を行う、アトナープ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:Sreedhar Murthy Prakash、以下「アトナープ」)に対し、同社の製品開発を加速するための成長資金として、8百万USドルを上限とする追加出資を行うことを決定し、同額の出資を実行しました。また、既存株主に加え、新たにJPインベストメント株式会社、SBIインベストメント株式会社、Northwestern Mutual Future Ventures等が加わり、アトナープの本資金調達ラウンドでの調達額は、総額約33百万USドルとなりました。

アトナープが開発する分析装置は、半導体・エネルギーなどの製造管理や医薬品・食品の品質管理をはじめとした研究過程において、気体や液体の性質および分量を測定する際に用いられます。従来の分子レベルまで分析ができる装置は、オフィス向け複合機ほどの大型サイズであり、かつ高精度と高速度を両立させた測定が困難という課題がありました。そのため、現場での測定を実現する分析装置の小型化や、高精度かつ長時間にわたってリアルタイム計測を可能にする分析装置のニーズが高まっていました。

アトナープは、超小型で高性能な分析装置の開発を目指して、2009年10月に創業されました。従来の分析装置ではハードウェアの工夫によって小型化と精度の向上を図っていましたが、アトナープは、ハード面では超小型部品の開発を行いながら、ソフト面ではAIを活用したソフトウェアアルゴリズムによって分析精度を高め、ノートパソコンサイズの小型化、リアルタイム性、可用性を実現しました。また、同社が開発する分析装置は、複数の物質を同時に分析し、含有物質を特定できるという特徴も兼ね備えています。

現在アトナープは、液体および固体の分子を測定する分光分析器「AOS」と、気体の構成要素を定量測定する質量分析器「AMS」の事業を展開しています。AOS、AMSは、いずれも共通のソフトウェアアルゴリズムを基盤としており、大量の成分分析データの学習効果が反映されています。AOSでは、ヘルスケア市場をリードする事業会社とともに、分析装置の共同開発を進めており、家庭や町の診療所で、即時に血糖値などの検査ができる製品の開発を行っています。また、AOSは患者にとって痛みがない計測を可能にするため、患者や医療従事者の負荷軽減にもつながります。INCJの初回投資以降、アトナープは2017年後半にAMSをローンチし、世界的な製薬企業の製造ラインに採用されました。今後は半導体メーカーの製造工程にも展開していく予定です。なお、今回の調達資金は、主としてAOSの製品開発、AMSの製品改良と拡販に供される予定です。

アトナープが開発する分析装置によって、半導体をはじめとした様々な製造工程の最適化や、医療診断の正確性・即時性向上が期待されることから、INCJは、2016年7月に7.5百万USドルを上限とする支援を決定し、同額の出資を実行しました。INCJは引き続き、アトナープが医療から電子部品や食品産業などの幅広い分野において、事業会社とのオープンイノベーションを推進し、国際競争力の強化に貢献できるよう支援していきます。

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