2019.08.01
GROUND株式会社:
AI・ロボティクスを活用して物流業界の省人化・生産性向上を目指すGROUND株式会社への出資について
・EC市場の急成長による物流業界の人手不足という社会課題の解決に寄与
・最先端のAI・ロボティクスを導入し、物流オペレーションの省人化と生産性向上を実現
・国内外の物流企業と連携し、日本発のグローバルな物流ソリューションプロバイダを目指すことを支援
株式会社INCJ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:勝又幹英、以下「INCJ」)は、GROUND株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:宮田啓友、以下「GROUND」)に対して、同社の事業展開を加速させるための成長資金として、10億円を上限とする出資を行うことを決定し、同額の出資を実行しました。また、INCJに加えて、Sony Innovation Fund (ソニー株式会社)、サファイア第一号投資事業有限責任組合(サファイア第一号ファンド)*1、JA三井リース株式会社、IMM Investment Corp.、IMM Investment Group Japan株式会社が同社に出資を行い、GROUNDが当資金調達ラウンドで調達した資金総額は17.1億円となります。今回GROUNDが調達した資金は、物流ロボティクスおよびAIを活用したソリューション開発に充当される予定です。
物流業界は、電子商取引市場の急速な拡大によって、少量多頻度の輸送や季節の変化による物流量の変動など複雑化が進んでいます。加えて、少子高齢化を背景とした人手不足が深刻化しており、AIやロボティクスなどの最新のテクノロジーを駆使した業務の自動化や効率化を推進することが急務となっています。
GROUNDは、事業会社で物流部門の責任者を務めた宮田社長が、最先端のAI・ロボティクスの導入による物流オペレーションの改革を目指して創業したベンチャー企業です。同社は、物流倉庫内だけでなく配送まで含めた物流バリューチェーン全体の生産性向上に寄与することを目指しています。
物流倉庫内業務には、荷下ろしや棚入れ・棚出し、梱包、出荷など様々な工程があり、労働集約型の業務が多く存在しています。GROUNDは以下のソリューションを包括的に提供することで、最新のテクノロジーを最大限に生かした物流業務の最適化を図ります。
① 世界中から優れた最先端のロボティクスを選定・導入し、生産性を向上
② 高度なAI分析によって、従来は人が判断していた商品の配置や従業員の動線を最適化し、コスト削減を実現
③ 商品の在庫管理や、倉庫内配置、商品情報などの物流データを蓄積してデータベースを構築し、物流業務の各工程における効率化を推進
INCJは、GROUNDの事業を通して、物流業界における省人化・生産性向上を促すことにより、人手不足などの社会課題の解決に寄与できると考え、同社への出資を決定しました。同社が提供するソリューションが、流通や物流、電子商取引事業者などに幅広く活用され、業務効率化の一助となることを期待しています。加えて、今後も電子商取引市場は世界中で益々拡大し、その市場規模は4.9兆USドル*2にも上ると予測されるなか、GROUNDが国内外の物流業界の大手・ベンチャー企業と連携し、日本発・グローバルな物流ソリューションプロバイダを目指すことを支援していきます。
*1サファイア・キャピタル株式会社が運営するグロースファンド
*2経済産業省、平成 29 年度 我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)より