NEWS ROOM

2019.06.17

リンクウィズ株式会社:
リンクウィズ株式会社 シリーズBラウンド総額9億円の資金調達を完了 ~産業用ロボットを用いたスマート生産システム拠点を整備して海外展開に注力~

3次元形状処理エンジンを活用した産業用ロボットの自律化を展開するリンクウィズ株式会社(本社:静岡県浜松市、代表取締役:吹野 豪、以下「リンクウィズ」)は、株式会社INCJをはじめとする合計6社*を引受先とするシリーズBラウンドの第三者割当増資を実施し、総額9億円の資金調達を完了致しましたので、お知らせします。

リンクウィズは、2015年に設立され、独自のアルゴリズムを活用した産業用ロボット制御のシステムソフトウェアの開発・販売を行っています。主要製品である、溶接や塗装などを行うロボット制御ツールのソフトウェア「L-ROBOT」と、生産ラインにおける全量検査などを行う自動検査用ソフトウェア「L-QUALIFY」を開発し、既に両製品ともに自動車会社など大手企業に導入されています。リンクウィズが開発するソフトウェアは、メーカーを問わず多種多様なロボットやセンサーと組み合わせることができるため、既存の生産ラインに組み入れしやすいという特徴があります。今後は、「L-ROBOT」と「L-QUALIFY」のデータを連携させ、工場全体の効率化や品質改善を図るプラットフォーム「L-FACTORY」の開発を推進していく予定です。

なお、この度調達した資金は、以下の3点に活用する予定です。

  1. 中国および米国、欧州における販売網を構築すべく、各拠点にデモ機器および人員を配置し、海外展開を加速します。具体的には、自動化・効率化のニーズが高い地域における当社製品の営業活動、市場調査活動、マーケティング活動などに注力する予定です。
  2. 事業会社との連携を加速させ、単一の工程に留まらない包括的なソリューションを提供することにより、企業価値の向上に貢献します。また、安定的にソリューションを供給することにより、顧客製造ラインの安定稼働をサポートします。
  3. さらなる成長に向けて各組織体制の強化を図ります。具体的には、納品に向けたシステムインテグレータ育成事業、外部パートナーの獲得を目標とした知的財産活動の強化、製造業に特化したソフトウェア開発において専門知識を有する人材の獲得を目指します。

リンクウィズはこの度の資金調達により産業用ロボットの自動化を推進することで、工場における労働力不足などの社会課題の解決に向けて取り組んで参ります。

*シリーズBラウンドの引受先およびコメント

【既存株主】
・株式会社INCJ
 勝又幹英 代表取締役社長
「INCJは、リンクウィズが大企業とのオープンイノベーションを通して事業をスケールアップし続けていることを高く評価しています。同社の事業が、工場における労働力不足などの社会課題の解決や、製造業における生産性向上といったSociety5.0に貢献することを期待しています。」

・SMBCベンチャーキャピタル株式会社
 太田洋哉 執行役員投資営業第一部長
「リンクウィズのプロダクトは、製造業の現場を熟知した経営陣による、徹底した現場目線のテクノロジーの産物です。国内のみならず、グローバルに社会課題を解決し得る、大きなポテンシャルを感じております。」

【新規引受先】
・はましんリース株式会社/信金キャピタル株式会社
 ※はましんリース株式会社と信金キャピタル株式会社が共同で運営するファンドが出資
 信金キャピタル株式会社 山口和男 代表取締役社長
「国内産業用ロボットメーカーや諸外国メーカーが同社の技術に大きな興味を示しているなか、事業会社との連携も構築できていることから、今後の成長性が期待できると評価しました。浜松市から世界に大きく羽ばたく企業になることを願っています。」

・株式会社ミツトヨ
 
沼田恵明 代表取締役社長
「ものづくりでは人手不足や技能継承などの課題解決策として、産業用ロボットが多く利用されるようになってきました。当社が得意とする計測・検査技術とリンクウィズが得意とするロボティクス技術を融合させ、ものづくりの課題解決にさらに貢献できると考えています。」

・パナソニック株式会社
 樋口泰行 代表取締役 専務執行役員 コネクティッドソリューションズ社 社長
「パナソニックは、リンクウィズの自律型ロボットシステムソフトウェアを高く評価しています。当社は、現場プロセスイノベーションをビジョンに、BtoBのお客様現場の課題解決をサポートしております。この度の出資と共同事業開発契約により、同社とより一層の緊密な関係構築が可能となり、製造業のお客様に新たな価値を提供していけるものと考えております。」

グローバル・ブレイン7号投資事業有限責任組合
 無限責任組合員 グローバル・ブレイン株式会社
 百合本安彦 代表取締役社長 
「この度リンクウィズの高度な産業用ロボットの自律化技術とグローバルでの高い成長性を評価し、同社への出資を決定いたしました。今後も独自技術の磨き込みによる製造現場のイノベーションの促進を期待すると共に、同社の事業成長を支援していきたいと考えております。」

PDF(ニュースリリース)

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