NEWS ROOM

2016.12.21

株式会社ジャパンディスプレイ:
株式会社ジャパンディスプレイへの追加投資について

 株式会社産業革新機構(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:勝又幹英、以下「INCJ」)は、中小型ディスプレイ事業を行う株式会社ジャパンディスプレイ(本社:東京都港区、代表取締役社長:有賀修二、以下「JDI」)に対し、同社の新たな成長戦略を推進するための資金として750億円を上限とする資金拠出を行うことを決定しました。
また、INCJおよびJDIは、INCJが保有する有機ELディスプレイパネルの開発・事業化を行う株式会社JOLED(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:東入來信博、以下「JOLED」)の株式の一部を、2017年度上半期を目途にJDIに譲渡し、連結子会社化することについて基本合意しました。

 ディスプレイ業界は、有機ELディスプレイの台頭、ディスプレイのフレキシブル化、液晶ディスプレイの進化など、大きな変革期を迎えている中、今後もIoT化、通信速度の進化(5G)、車載用途へ採用の拡大により市場は大きく成長することが見込まれています。また、低消費電力化、デザイン自由度、高速応答性、軽量薄型化など、顧客の様々なニーズに対応できるディスプレイの更なる技術革新が求められています。

 JDIは2012年の事業開始以降、常に最先端の技術に挑戦し、今夏には“FULL ACTIVE“ディスプレイの開発・実用化に至るなどディスプレイ業界をリードしていますが、今後も業界での競争的地位を維持するためには、更なる技術革新のための投資が必要な状況になってきております。
今回、INCJが拠出する資金は、新たに子会社化するJOLEDが持つ独自の印刷方式有機ELディスプレイ(以下、「印刷OLED」)技術の開発など、JDIの成長ポテンシャルを顕在化させるための成長資金に供されます。

 また、JOLEDは2016年9月に印刷OLEDのパイロットラインを立ち上げ、事業化を検討する段階に至っています。今後、同社が持つ印刷OLEDの事業化を加速するためには、事業会社であるJDIとの連携を一層深めるべきと判断し、2017年度上半期を目途に、INCJが保有するJOLED株式の一部をJDIに譲渡し、JOLEDをJDIの連結子会社とします。

 今後、JDI並びにJOLEDは、高い技術力を生かしたIPライセンシング、ディスプレイ生産ノウハウのパッケージ提供、最適な相手とのオープンな事業提携を通じた有機ELディスプレイ分野の技術革新と新たなビジネスモデルの構築にも取り組み、産業構造の革新を目指していきます。
 
 ディスプレイ業界は、材料、装置から最終セット製品メーカーまで非常に裾野の広い業界であり、グローバル競争力を有するディスプレイメーカーを国内に持つことは、雇用、要素・周辺技術力維持の観点からも社会的重要性が非常に高いと思われます。また、JDI/JOLEDは、印刷OLEDフレキシブルディスプレイなど、世界最先端の技術を有しており、その事業化を進めることは革新的製品を市場に提供するとともに、技術立国としても非常に大きな意味を持ちます。INCJは、今後も日本のディスプレイ関連産業の発展を力強く支えていきます。

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