NEWS ROOM

2016.12.08

KBI Biopharma Inc.:
KBI Biopharma, Inc.の株式譲渡について

 株式会社産業革新機構(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:勝又幹英、以下「INCJ」)は、同社が保有するKBI Biopharma, Inc.(本社:米国ノースカロライナ州ダーラム、President:Timothy M. Kelly、以下「KBI」)の全株式について、JSR株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:小柴満信、以下「JSR」)およびシミックホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:中村和男、以下「シミック」)に譲渡することを決定しましたのでお知らせ致します。譲渡後は、JSRがKBIの株式の90%を、シミックが10%を保有することになります。

 バイオ医薬品は、化学合成で製造する低分子医薬品に比べて効果が高く副作用が少ないとされていますが、その開発・製造受託市場は、8割以上を米国、欧州が占めており、日本は数パーセントに留まっていました。そのような状況のもと、日本・アジアにおけるバイオ医薬品の開発・製造受託サービス、バイオプロセス事業などの事業展開を加速するために、2015年3月、INCJ、JSR、シミックは共同で、米国のバイオ医薬品開発・製造受託会社であるKBIを買収しました。

 買収後、KBIは大手製薬メーカーに加え、バイオベンチャーやアカデミアからの受注も増えるなど、当初計画通り、事業は順調に進んでいます。一方、JSRでは石油化学系事業・ファイン事業に続く第三の柱としてライフサイエンス事業の拡充に取り組んでおり、今回の株式譲渡を受けて、KBIの成長のみならず、ライフサイエンス事業とKBIとのシナジー創出を加速します。また、シミックも、KBIの日本・アジアへの展開に向けた支援にとどまらず、バイオ医薬品への取り組みをより一層強化します。INCJは、今後、KBIの更なる事業発展のためには、その経営を事業会社に委ねることが適切であるとの判断から、今回、保有するKBIの全株式をJSRおよびシミックに譲渡することとしました。

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