2017.05.16
株式会社フロムスクラッチ:
ビッグデータを活用したマーケティングプラットフォームを開発・提供する 株式会社フロムスクラッチへの出資を決定
株式会社産業革新機構(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:勝又幹英、以下「INCJ」)は、次世代型マーケティングプラットフォーム*を提供する株式会社フロムスクラッチ (本社:東京都新宿区、代表取締役:安部泰洋、以下「フロムスクラッチ」) の第三者割当増資を引き受け、同社の事業の成長資金として15億円を上限とする出資を行うことを決定しました。また、既存株主に加え、今回新たに楽天グループであるRakuten Ventures Japan Fundも同社への出資を決定しています。
第四次産業革命が進む社会では、データの取得・統合・活用やその関連技術の開発が企業、そして国家の競争力強化において不可欠であり、その重要性が高まっています。また、今後、ビッグデータの活用が進む中で、クラウド市場が急拡大し、クラウド上でデータを統合・管理する動きがより一層活発化されることが予測されます。
また、昨今のマーケティング活動では、デバイスの多様化、生活者のメディア接触行動の複雑化に伴い、マスマーケティングから生活者の属性や行動に応じた「One-to-Oneマーケティング」へと変化しています。従来は複数のツールを活用して人手で担っていましたが、膨大なコストと時間がかかることから、業務の自動化および効率化へのニーズが高まっています。
フロムスクラッチは、2010年に設立された、データ・テクノロジーに強みを持つ企業です。同社が提供するクラウド型マーケティングプラットフォームの「b→dash」は、企業のビジネス・マーケティング領域に存在するビッグデータを、一元的に取得・統合・活用できるマーケティングソリューションです。「b→dash」の導入によって、従来は複数のツールが必要だったデータマーケティングの実践を、ワンプラットフォームで実現することができます。これにより、企業の収益向上並びにマーケティング活動の業務効率向上を可能にします。今後は、中堅・中小企業をメインターゲットとしたソリューションを開発し、人手が限られる中堅・中小企業での利用拡大を見込んでいます。
INCJは、フロムスクラッチが開発・提供するサービスが、複雑化する企業のマーケティング活動を最適化していくとともに、中堅・中小企業のマーケティングをテクノロジーでサポートすることにより、生産性向上に寄与することを期待しています。また、第四次産業革命が進む社会におけるデータ流通市場の本格化に向けて、グローバルで競争力がある、マーケティングテクノロジーを担うベンチャー企業の創出が必要だと考え、今回の投資を決定しました。