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2018.10.10

オスカーテクノロジー株式会社:
ソフトウェアの並列化技術を提供するオスカーテクノロジー株式会社への追加出資について

株式会社INCJ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:勝又幹英、以下「INCJ」)は、ソフトウェアの並列化*技術を提供するオスカーテクノロジー株式会社 (本社:東京都新宿区、代表取締役社長:小野隆彦、以下「オスカーテクノロジー」) の第三者割当増資を引き受け、同社の事業の成長資金として6億円を上限とする追加出資を行うことを決定し、段階的な投資の初回として2億円の出資を実行しました。また、今回新たに未来創生ファンド、三生キャピタル株式会社も同社への出資を行いました。
*並列化:プログラム処理を複数のCPUで並列に分散して実行させる手法

近年、ソフトウェアの高度化が進み、1つの大規模集積回路の中に多数のCPU(Central Processing Unit) が搭載されたマルチコアの導入が加速しています。マルチコアの活用によって処理速度の向上や省電力化が図れますが、既存ソフトウェアの多くはシングルコアで動作するため、マルチコアCPUに対応させるために並列化処理をする必要があります。

オスカーテクノロジーは、早稲田大学で開発した自動並列化技術の商用化を目指して2013年に設立されました。同社は、逐次プログラムを並列化させることにより、マルチコアCPU上でのプロセッサ処理の高速化および省電力化するサービスを提供しています。当技術は、複雑なソフトウェアや多制御処理が必要とされる車載や産業機械などの領域で利用拡大が見込まれます。

INCJは、2017年3月にオスカーテクノロジーに対して2億円を上限とする支援を決定し、同額の出資を実行、経営支援などを行ってきました。INCJの出資以降、同社は逐次プログラムをマルチコアプロセッサ用に自動並列化するソフトウェアパッケージの商用化を実現しました。今回の出資は、対応言語の拡張や並列化機能の高度化、ユーザーインターフェースの改良などの開発資金に供されます。

INCJは、今回の追加投資を通して、オスカーテクノロジーの技術が、第四次産業革命において必要とされる高性能なソフトウェア分野の強化に貢献することを期待しています。また、大学発ベンチャー企業と大企業による産学連携を支援し、オープンイノベーションの推進を目指します。

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