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2018.07.03

UMITRON PTE. LTD.:
ICTを活用し水産養殖の持続可能な発展に取り組むベンチャー企業「ウミトロン」への出資について

・魚群解析システムの開発により、生産コストと労働力不足に対応
・生簀データと衛星データを活用し、餌の量とタイミングを最適化
・海洋環境のモニタリングと生産性向上により水産養殖の持続可能な発展に貢献

株式会社産業革新機構(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:勝又幹英、以下「INCJ」)は、UMITRON PTE.LTD.(本社:シンガポール、代表者:山田雅彦、以下「ウミトロン」)に対し、同社の新たな事業展開を推進するための資金として、8億円を上限とする出資を行うことを決定し、このほど出資を完了しました。

ウミトロンは2016年に設立されたベンチャー企業で、生簀に設置したセンサーからのデータや衛星による地球観測データなどを解析し、最適な給餌量やタイミングに関する情報を水産養殖業者に提供するとともに、赤潮等の環境変化の早期発見、早期対処を行うことで、水産養殖における大幅な生産性の向上を目指しています。

世界の人口増加や新興国での健康ブームを背景に、良質なタンパク源として、水産資源の需要が世界的に高まっています。特に、天然資源には限界があることから養殖生産量が急激に拡大し、2015年には漁獲量において養殖が天然を上回っています。さらに、近年では海外からの養殖水産物への需要の高まりから、輸出も増加しています。ところが、水産養殖業においては、商品としての魚の価格変動とともに、餌代の高騰、労働力不足、赤潮の発生が事業運営上の大きな課題となっています。

ウミトロンは、まず魚群解析システムを開発し、その普及のための実証実験に取り組んでいます。従来の給餌では、手やり給餌やタイマー式給餌器を活用していますが、いずれも労働力や無駄餌発生の観点から課題がありました。ウミトロンが開発した魚群解析システムでは、生簀に設けたセンサーによって、魚群行動をモニタリングし、給餌のリモートコントロールが可能となります。さらに、衛星からの地球観測データを活用することで、海表面温度や植物性プランクトンの分布を把握し、事前に赤潮等の環境変化の発生を予測し、生簀からのローカルデータと組み合わせることで、被害を未然に防ぐことも可能となります。

ウミトロンでは、魚群解析システムの普及により、今後より多くのローカルデータを入手し、将来的には、衛星からの地球観測データと生簀からの魚群行動データ、生育データ等を蓄積・解析し、高品質の魚を養殖するなど魚の付加価値を最大化するための革新的な水産養殖プラットフォームの構築を目指します。

INCJは、ウミトロンの取り組みは、水産養殖業界における社会的課題を解決するとともに、地方創生への貢献等も期待できることから、今回の出資を決定致しました。INCJは、資金支援に加え、社外取締役派遣など経営にも参画し、事業の支援を行っていきます。

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