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2017.12.21

株式会社クリエイトワクチン:
株式会社クリエイトワクチンへの支援決定の撤回について

株式会社産業革新機構(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:勝又幹英、以下「INCJ」)は、結核ワクチンの研究・開発を行う株式会社クリエイトワクチン(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:土田敦之、以下「クリエイトワクチン」) が、臨時株主総会において解散の決議を行い、産業競争力強化法(平成25 年法律第98 号)に定める特定事業活動を行わなくなったため、同法第100 条第1 項第1 号に基づき、同社への支援決定を撤回しました。

1. 対象事業会社   
株式会社クリエイトワクチン
・設  立      :2013年7月
・事業内容      :結核ワクチンの研究、開発、加工、製造、販売および輸入
・業界・分野     :健康・医療
・事業化ステージ   :アーリーステージ

2. 支援決定概要
・支援決定金額    :2億8305万円(上限) 実投資額:2億8305万円
・支援決定公表日   :2014年5月22日 https://www.incj.co.jp/news/assets/1418035706.01.pdf
・投資ストラクチャー図:https://www.incj.co.jp/performance/upload/docs/1418035706.02.pdf

3. 経緯
・クリエイトワクチンは、2013年7月、新規結核経鼻ワクチンの事業化を進めるために、大日本住友製薬株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:多田 正世、以下「大日本住友製薬」)と日本ビーシージー製造株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:林 一信、以下「日本ビーシージー」)が共同で設立した会社です。
・設立後、クリエイトワクチンは、国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所およびNPO法人Aeras(本部:米国メリーランド州)と、組換えヒトパラインフルエンザ2型ウイルスベクター技術を用いた新規結核ワクチンの共同開発を実施してきました。
・当該新規結核ワクチンは、既存のワクチンにおいて感染予防効果の乏しい成人の肺結核に対する効果が期待され、また、医薬基盤・健康・栄養研究所の独創的なシーズとAerasの結核ワクチン開発における卓越したノウハウの結集というオープンイノベーションの創出意義がありました。
・そのような見地から、2014年5月、INCJは、本ワクチンの非臨床段階における開発費用をその使途として、クリエイトワクチンに対し2億8305万円の出資を行いました。
・前述の通り、クリエイトワクチンは新規結核ワクチンの共同開発を実施していましたが、このたび、本共同開発を終結し、これに伴い、大日本住友製薬、日本ビーシージーおよびINCJは、クリエイトワクチンを解散することを決定しました。
・新規結核ワクチンの共同開発は終結したものの、今回のプロジェクトを通して、民間事業者からの資金供給の実現や、アカデミア、製薬会社、海外NPOによる共同開発を実施するなど、創薬分野における投資にとっての有用な経験を得ることが出来ました。

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