2017.07.05
株式会社フローディア：
株式会社フローディアへの追加投資について
株式会社産業革新機構（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：勝又幹英、以下「INCJ」）は、組込み型の不揮発性メモリーを開発する、株式会社フローディア（本社：東京都小平市、代表取締役社長：奥山幸祐、以下「フローディア」）に対し、同社の今後の成長資金として、2億円を上限とする追加投資を行うことを決定しました。
今回新たに、Fortune Venture Capitalと、Chih-Hung Investment、また既存株主も同社への出資を行い、フローディアは今回のシリーズBで総額16億円を調達しました。
フローディアはルネサスエレクトロニクス出身の技術者が2011年に設立したベンチャー企業です。メモリー製造に必要な工程や回路設計を、設計資産（IP）として半導体メーカーにライセンス提供する事業を展開しています。同社は、電源を切っても記憶機能を維持する組込み型の不揮発性メモリーを開発しており、それは従来方式よりも消費電力を大幅に抑え、耐熱性に優れるとともに、低コストを実現できるといった特徴があります。
フローディアは、これまでにスマートフォンやタブレット、車載向けのアプリケーションを中心に事業を展開してきましたが、今後は、急拡大しているIoTデバイス市場向けのIPライセンスビジネスを強化していきます。さらに、今回の追加出資およびUMCグループとの連携を梃子に、日本・台湾市場に加えて、海外市場の開拓に攻勢をかけていきます。
INCJは、2015年6月にフローディアへの出資を決定し、事業推進に必要な資金を供給するとともに、社外取締役の派遣、事業開発体制の強化、戦略パートナーとの提携支援などの経営サポートを行ってきました。上記の取り組みを通じて、第四次産業革命を支えるIoT市場の発展に寄与できるよう、今後も支援していきます。