NEWS ROOM

2017.03.14

株式会社スコヒアファーマ:
産業革新機構、武田薬品およびメディパルホールディングスの共同出資による 創薬ベンチャー企業の設立について

株式会社産業革新機構(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:勝又幹英、以下「INCJ」)、武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長CEO:クリストフ・ウェバー、以下「武田薬品」)および株式会社メディパルホールディングス(本社:東京都中央区、代表取締役社長:渡辺秀一、以下「メディパルHD」)は、これら3社の共同出資による新会社、株式会社スコヒアファーマ(以下「新会社」)を設立することを決定しましたので、お知らせします。3社の株式による出資総額は100億円になります。

新会社は、武田薬品の湘南研究所内に発足した後、武田薬品と同社の腎・代謝・循環器領域における8つの研究開発プロジェクト※に関するライセンス契約を締結し、2017年4月1日からの稼動を目指します。新会社には、同領域において高い専門性と知見を有する武田薬品の研究者が参画します。新会社は、確かな研究開発力と意思決定の迅速さを併せもつ創薬ベンチャーとして、腎・代謝・循環器疾患における患者さんや医療関係者の皆さんに新たな治療薬を提供することで、患者さんのQuality of Life(生活の質)を改善することを目指します。

今回の新会社設立に対し、INCJ代表取締役社長の勝又幹英は、「欧米においては、製薬会社の事業戦略見直しに伴いカーブアウトによる創薬ベンチャーが一定頻度で誕生しており、開発品目、創薬技術と人材の流動化に貢献しています。スコヒアファーマは、多数の開発パイプラインを持つ大型創薬ベンチャーであり、その成功が、新たな治療薬を提供するとともに、国内製薬業界やバイオベンチャー領域におけるエコシステムの確立に寄与することを期待しています」と語りました。

武田薬品 取締役Chief Medical and Scientific OfficerのAndy Plumpは、「当社は、革新的な新薬をより多くの患者さんにお届けすることを目的に、研究開発体制の変革を進めています。スコヒアファーマの設立は、当社が長年培ってきた腎・代謝・循環器領域における高い専門性を活用できるビジネスモデルであるだけでなく、当社湘南研究所が様々な英知の集結するリサーチパークとなるための新たな一歩です。スコヒアファーマは、日本発の創薬ベンチャーとして、患者さんに新たな価値を提供できるものと確信しています」と述べています。

メディパルHD常務取締役の依田俊英は、「武田薬品の国内流通の中核を担うメディパルは、スコヒアファーマへの出資を通じ、"創薬"から "流通"にいたるまでのサプライチェーンにおいて流通価値を提供し、お薬を"安定的に供給"することにより、社会に貢献いたします」と語りました。

新会社の代表取締役社長に就任する奥村洋一は、「スコヒアファーマは、優秀な科学者たちが自らの能力を大きく開花させ、その創造力で疾病に苦しむ患者さんに新しい治療選択肢を提供します。また、大手製薬企業からスピンアウトし、ベンチャー企業を設立させるという新しいビジネスモデルを産業界に示すものです」と述べています。

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