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2016.12.13

edotco Group Sdn Bhd:
アジア大手通信インフラシェアリング事業会社 edotco Group(イードットコ グループ)へのグロース投資を決定

株式会社産業革新機構(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:勝又幹英、以下「INCJ」)は、ASEAN及び南アジアを中心に通信インフラシェアリング事業を展開するedotco Group Sdn Bhd(本社:マレーシア クアラルンプール、CEO:Suresh Sidhu(スレッシュ シデュ)、以下「edotco(イードットコ)」)に対し、同社の新たな事業展開を推進するための資金として、400百万米ドルを上限とする出資(以下「本件」)を行うことを決定しました。

 edotcoは、2012年に設立され、アジア5ヶ国(マレーシア、バングラデシュ、カンボジア、スリランカ、ミャンマー)において約17,100本の自社保有タワーを運用し、さらに他社保有のタワーの管理を含めると管理サイトは25,000ヵ所を超えるなど、アジアの主要通信インフラシェアリング事業会社の一つです。同社はかねてよりアジアにおいて事業を拡大するための増資を検討していましたが、本件には、マレーシア国内外の複数投資家が強い関心を寄せており、日本からはINCJが参画します。

複数キャリアに通信タワーを貸し出す通信インフラシェアリング市場は、携帯通信トラフィックの急増と通信キャリアの資産圧縮及び効率化に対するニーズを背景に、先進国、新興国を問わず拡大しており、特に、東南・南アジアは普及率、成熟度の両面から今後の拡大余地が大きいと見られています。そのような環境下で、edotcoは、その事業規模に加えて、事業を展開する国の主要通信キャリアと良好な関係を構築しており、遠隔モニタリングシステムの導入等の効率的な運営、さらに、景観に配慮したタワーなど顧客のみならず社会的な課題への対応策を提供するなど、同業他社に比して質の高いオペレーションを行っています。

本件は、主にASEAN及び南アジア地域におけるM&Aや通信ネットワーク拡大のための新規タワーの設置、先進エネルギーマネジメント技術の導入など、同社の更なる規模拡大とオペレーション効率化のための資金として活用される予定です。

INCJとしては、このようなアジアの有力企業に出資することにより、同社の発展を支援するとともに、下記の様な効果を期待しています。

①edotco の事業を軸に、日本の国内のICT・エネルギーマネジメント関連企業のASEAN及び南アジアを中心とした海外展開を支援・促進。
日本国内には、ICT・エネルギーマネジメントの分野において、世界トップクラスの技術を誇る企業が数多くあり、ASEAN及び南アジアをはじめとした成長著しい新興国において更なる参入余地があると見ています。INCJとしては、先進的な技術・事業の導入に積極的なedotcoは、日本国内のICT・エネルギーマネジメント関連企業がASEAN及び南アジアの通信インフラ関連市場に参入する上での優良なプラットフォームになると期待しています。INCJは、edotcoへの出資後、同社の価値向上のみならず、日本企業との連携を促進するべく支援を行います。

②edotcoの通信インフラシェアリング事業のノウハウ獲得および日本企業の同事業への参画を支援・促進。
edotcoにINCJが参画することにより、通信インフラシェアリング事業のノウハウを獲得することで、中長期的に日本企業が同事業へ参画する際の支援・促進材料となることを期待しています。

③共同投資家となる海外有力投資家と日本企業の連携・協業機会の創出を促進。
本件は、INCJ以外にマレーシア国内外の複数投資家の出資が期待されています。本件を契機に、INCJが海外の有力投資家と日本企業との連携のハブとなり、通信インフラ関連の分野に留まらず、複数の分野にて日本企業が海外の有力投資家と協業する機会の創出が促進されることを期待しています。

PDF(ニュースリリース)

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