2014.08.04
オーマイグラス株式会社:
鯖江産を中心としたメガネの製造・販売ベンチャー オーマイグラス株式会社への出資を決定
株式会社産業革新機構(以下「INCJ」)(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:能見公一)は、鯖江産を中心としたメガネの製造・販売を行うオーマイグラス株式会社(以下「オーマイグラス」)(本社:東京都品川区、代表取締役社長:清川忠康)に対し、今後の事業拡大に必要な資金として9億円を上限とする出資を行うことを決定しました。
またオーマイグラスに対しては、新たに株式会社リヴァンプベンチャーズ(本社:東京都港区、代表取締役:澤田貴司)、さらに既存投資家のニッセイ・キャピタル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:有馬英二)、SMBCベンチャーキャピタル株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:石橋達史)も共同出資を行います。
オーマイグラスは、インターネットで度付きメガネやサングラス等を販売し、自社ブランドを含めた約400ブランド2万点以上のラインアップを誇ります。特に高品質な眼鏡を生産することで知られる福井県鯖江市の眼鏡産業業者と連携し、80近い鯖江ハウスブランドを扱っています。
さらにオーマイグラスは、気になったメガネを5点まで、5日間無料で自宅で試着でき、顧客は十分に吟味してから商品を購入することができます。またメガネの修理などのアフターサービス提供のため、13社・全国約1,200店舗の眼鏡小売店と提携関係を結んでいます。
昨今、日本市場ではより安価な眼鏡製品が普及してきましたが、オーマイグラスは、高品質で且つより自分の好みにあったモノを欲しいという、こだわりを持った層を主なターゲットにしています。オーマイグラスは、インターネット販売を軸に、より自分にあった眼鏡を見つけることができる豊かな購買体験の実現を目指しています。無料試着のサービスや豊富な商品ラインアップにより、「運命の1本」の眼鏡に出会う可能性を高めることができます。またオウンドメディアも運営しており、良質な眼鏡の情報発信を活発に行っています。
オーマイグラスは、今回の資金調達を通じて、より消費者のニーズにあった眼鏡の企画製造をするため、バリューチェーンの内製化や鯖江での一気通貫の生産体制構築を予定しています。具体的には、鯖江に集積する分業生産体制との連携を深めることで、生産から販売までのリードタイム短縮等のサプライチェーンマネジメントの効率化を検討しています。さらに顧客ニーズや最新のトレンドを逐次把握し、鯖江での企画製造体制に迅速に反映していきます。
また、オーマイグラスは、ネットと店舗の両方のツールを活用したオムニチャネル展開を視野に、小売大手との業務提携を進めてまいります。ネットと店舗などすべての販路を統合することで、例えば訪れた店舗に商品がなくとも、在庫があればすぐに自宅へ商品を発送することが可能になります。この取り組みは、顧客に新たな利便性をもたらすものであり、今まで以上に充実した顧客サービスの提供に繋がるものと考えています。
INCJ は、オーマイグラスに今後の事業推進に必要な資金を提供するとともに、社外取締役を派遣し、将来的な海外事業展開のための体制作り、さらに鯖江眼鏡産業とオーマイグラスが連携を深めるための経営サポートを行います。特に鯖江眼鏡産業とオーマイグラスの連携強化は、鯖江眼鏡産業という地域発のモノづくりのグローバル展開に寄与するものとして着目しています。