2014.07.31
株式会社JOLED：
有機ELディスプレイパネルに関する統合新会社（会社名：株式会社JOLED）設立について
株式会社産業革新機構（本社：東京都千代田区丸の内、代表取締役社長：能見公一、以下「INCJ」）、株式会社ジャパンディスプレイ（以下「JDI」）、ソニー株式会社（以下「ソニー」）及びパナソニック株式会社（以下「パナソニック」）は、有機ELディスプレイパネルの量産開発加速及び早期事業化を目的として、ソニー及びパナソニックが有する有機ELディスプレイパネルの研究開発の機能を統合し、株式会社JOLED（ジェイオーレッド、以下「JOLED」）を設立することに最終合意致しました。JOLEDは、関連当局の承認等を必要に応じて取得した上で、2015年1月の発足を予定しております。
JOLEDの議決権は、INCJが75%、JDIが15%、ソニー及びパナソニックがそれぞれ5%ずつ保有する予定です。また、開発に一定の目途が立った時点において、本格的な量産を見据えたパイロットラインを構築すべく、INCJ及びJDIからの追加出資を含めた支援を予定しております。
有機ELディスプレイは、画素一つ一つが発光する有機材料を使用することで、薄型化・軽量化が可能であることから、次世代を担うディスプレイ技術として期待されています。JOLEDは、ソニー、パナソニック等本邦勢が持つ有機EL成膜技術、酸化物半導体技術、フレキシブルディスプレイ技術等の世界最高水準にある有機ELディスプレイパネル技術とリソースを結集し、JDIが培ってきたディスプレイ技術と融合することで、有機ELディスプレイ分野におけるリーディングカンパニーとなることを目指します。
JOLEDは、更なる軽量化・薄型化が求められる中型以上のタブレット・ノートPCや、曲面性・視認性・薄型化が求められるサイネージ等、有機ELディスプレイの特徴が活きるアプリケーション向けに製品開発を行っていく予定です。また、将来的にはフレキシブルディスプレイ技術等を活用し、ディスプレイパネルの一層の軽量化、成形加工性と耐久性向上を目指し、新規製品市場を開拓していく方針です。
JOLEDの経営陣には、外部経営者を招聘する予定であり、現在INCJにて選定を進めています。INCJ及びJDIはJOLEDに社外取締役を派遣し、適切なガバナンス体制と強力な経営基盤の構築を進めていきます。