2014.02.20
株式会社シフトワン:
モーションコミックの事業化を推進する株式会社ニューへの出資を決定
株式会社産業革新機構(以下「INCJ」)(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:能見公一)は、動画作成ツールを核にモーションコミックの制作・配信等を営む株式会社ニュー(以下「ニュー」)(本社:東京都千代田区、代表取締役:武藤伸之)の第三者割当増資を引き受け、モーションコミックの制作や海外への事業展開等の今後の成長資金として9億円を上限とする出資を行うことを決定しました。
これまでの動画作成においては、巨額な投資を要する商業アニメーションの制作決定に委ねるか、習熟に相当の時間とコストを要する制作ツールを活用することが一般的でした。一方、商業アニメーション等においては、より少ない投資で動画を配信するニーズ、クリエイターや権利者等においては、世界的にユーザー層が広い動画メディアによるコンテンツを配信するニーズが高まっておりました。日本国内にはクオリティの高いコミック等のコンテンツが豊富に存在しますが、これまで海外需要の取り込みは限定的なものでした。通信環境の整備によりインターネットを通じた動画視聴数が拡大する中、全く新しいメディアであるモーションコミック*へのニーズも高まると予想されます。
* モーションコミックとは、コミックの静止画像を組み合わせて制作された動画コンテンツ。アニメーション程の自由度はないものの、コミック作家の描いた絵がそのまま動く為、コミックの魅力がダイレクトに伝わるという特徴を持つ。
モーションコミックの制作に当たっては、従来あらゆる映像加工に対応する高度な機能を備えたツールと、高度な習熟を経た技術者の活用が必要であったことから、供給量は限定的でした。ニューは、簡易に動画を作成できるツールを開発し、既存のコミック、絵本、教材等のコンテンツを容易に動画に作り変えることを可能にしました。また、クリエイター自らがモーションコミックのオリジナルコンテンツを創作することも可能となります。
ニューはこれまで複数の民間ベンチャーキャピタルや事業会社より資金提供やサポートを受け、モーションコミックの制作を行ってきました。INCJは、現ステークホルダーと共同し、事業活動をより加速させるべく新たに成長資金を提供します。また、成長資金の提供を通じ、コミックなど日本のコンテンツの海外配信の拡大、ひいてはクリエイティブ産業の拡大再生産に貢献することを目指します。
※2014年6月1日に株式会社ニューと100%出資子会社のシフトワンは合併し、株式会社シフトワンとなりました。