2013.10.28
コイニー株式会社:
スマートフォンを活用した決済ビジネスを展開するコイニー株式会社への出資を決定
株式会社産業革新機構(以下「INCJ」)(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:能見公一)は、スマートフォン決済サービス「Coiney」を展開するコイニー株式会社(以下「コイニー」)(本社:東京都港区、代表取締役:佐俣奈緒子)の第三者割当増資を引き受け、同社の今後の成長資金として8億円を上限とする投資を行うことを決定しました。
また、コイニーは、株式会社クレディセゾン(以下「クレディセゾン」)(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:林野 宏)に対しても第三者割当増資を既に実施済みです。
昨今の情報通信分野においては、かつてのインターネット革命と同等以上の規模でモバイル革命が席巻し、様々な産業において変革が起きています。決済の分野においても、リアル店舗から非対面のオンライン、そしてまたモバイルを活用したリアルの場の拡大が急速に進みつつあります。あらゆる産業の結節点である決済行為が物理的な制約から解放される過程において、O2Oやビッグデータといった新たなビジネスの発展、社会的な情報通信インフラの整備促進、消費活動および地域経済の活性化、さらには決済インフラの海外展開といった波及効果が、決済ビジネスの勃興により期待されます。
コイニーは、スマートフォンのイヤフォンジャックに接続する簡便で安価なリーダーおよびアプリケーションを開発し、地域の中小事業者や個人事業主の方々にとってクレジットカード決済の導入ハードルを下げ、より多くのシーンでクレジットカード決済が可能となるスマートフォン決済サービス「Coiney」を提供しています。これは初期的な導入費用やランニング費用の削減、またインターネット回線が使えるところであれば屋内でも屋外でも使える携帯性の高さにより、いつでも、どこでも簡単に使える決済サービスとなります。また、国際的なセキュリティ基準であるPCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)ver2.0 」へ完全準拠し、安心・安全な決済サービスも実現しています。
コイニーは、現金決済マーケットの打破を目標に掲げてサインレス等様々な取組みを実施しているクレディセゾンとの間での業務提携に続き、第三者割当増資を既に実施しております。これにより、コイニーはクレディセゾンの全国の営業ネットワークを活用した営業展開を強化し、各地域における加盟店のニーズを引き出しながら、サービス向上を図っています。
このようにコイニーは、自ら開発したビジネスモデル及び技術を梃子に、アクワイアラ-/キャリア等との販売パートナーシップ、ソフトウェア会社/システム会社との開発パートナーシップ等の展開を図ることで、加盟店および消費者双方のニーズに隈なく対応してゆくオープンイノベーション戦略を通じ、国内における「スマートフォン決済」という新規市場の創造を加速化させていきます。
INCJ は、コイニー対して製品開発やリーダー製造、販売/マーケティングに必要な成長資金を提供することを通じ、産業の基盤である決済ビジネスの発展、ひいては周辺事業への波及効果を創出することを目指します。