NEWS ROOM

2013.05.27

株式会社PRISM Pharma:
本邦初の画期的かつプラットフォーム性を有するペプチド模倣技術を用いた医薬品開発を目指す㈱PRISM Pharmaへの出資を決定

 株式会社産業革新機構(以下「INCJ」)(本社:東京都千代田区、代表取締役社長能見公一)は、ペプチド模倣技術を用いたCBP/Catenin阻害剤であるPRI-724の開発を目的とする株式会社PRISM Pharma(以下「PRISM Pharma」)(本社:神奈川県横浜市、代表取締役小路弘行)の第三者割当増資を引受け、10億円の投資を行うことを決定しました。
 また、PRISM Pharmaは、DBJキャピタル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役小笠原朗)、株式会社コラボ産学官(本社:東京都江戸川区、代表取締役丹治規行)並びに大和企業投資株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長上田照章)、ネオステラ・キャピタル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長神埜裕之)、株式会社ジャフコ(本社:東京都千代田区、取締役社長豊貴伸一)およびエンゼルキャピタル株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役細川正直)が運用するファンドに対しても第三者割当増資を行います。

 PRISM Pharmaは、細胞内で様々な信号を伝達するタンパク質/タンパク質相互作用を、ペプチドを模倣した低分子化合物によって選択的にコントロールする技術を開発し、新薬の開発を進めています。
 また、PRISM Pharmaはこのペプチド模倣技術を利用した多数の化合物(ライブラリ)から、細胞が正常機能を果たさなくなる線維化に起因する疾患(肝硬変が代表例)に対して作用する化合物を複数見出しており、本技術は低分子化合物を用いた画期的な新創薬技術となる可能性があります。
 現在、PRISM Pharmaは上記ライブラリから創出されたPRI-724の開発を推進しております。PRI-724は、既にがん分野ではエーザイ株式会社にライセンスアウトされ、米国においてヒトでの固形がんの第1b相臨床試験および骨髄性白血病の第1相臨床試験が実施されています。
 PRI-724は、がん分野のみならず、これまで治療が困難であった様々な疾患を治療できる可能性があり、この度の資金調達によって、PRISM Pharmaはがん以外の疾患における新規治療薬の開発の推進および米国での臨床試験を目指します。
 加えて、PRISM Pharmaは、自ら保有する化合物ライブラリを用いて、次の化合物パイプラインの開発も進める予定です。

 INCJは、PRISM Pharmaに対して必要資金を提供するとともに、民間ベンチャーキャピタルと共同して社外取締役の派遣や業務体制の強化等経営面でのサポートを行います。

 また、INCJ は、PRISM Pharma への投資を通じて、難治性疾患の患者のQOL(Quality of Life)の改善およびアンメットメディカルニーズの充足ができるものと考えています。加えて、民間からの資金供給の後押しを行うことで、日本の創薬ベンチャー業界の活性化を目指します。

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