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2013.03.28

株式会社アネロファーマ・サイエンス:
株式会社アネロファーマ・サイエンスによるビフィズス菌抗がん剤APS001F の米国での臨床第1 相試験の開始について

 株式会社産業革新機構(以下「INCJ」)(本社:東京都千代田区、代表取締役社長能見公一)の投資先である株式会社アネロファーマ・サイエンス(以下「アネロファーマ」)(東京都中央区日本橋兜町、代表取締役 三嶋徹也)は、この度、開発中の新規抗がん剤APS001F(ビフィズス菌を用いたドラッグデリバリーシステムを活用した薬剤)の臨床第1 相試験を米国において開始しました。

 INCJ は、非臨床試験およびPhaseⅠ/Ⅱ試験(薬剤の安全性、忍容性および有効性を検討するための臨床試験)の円滑な推進のため、アネロファーマに対し合計28.5億円を出資しております(2010 年11 月1 日および2012 年2 月20 日付ニュースリリース参照)。
 昨今、効率的な臨床開発をめざし、米国で臨床試験を実施する事例が増えていますが、一般に経営基盤の弱いベンチャー企業が単独で米国にて臨床試験を行うことは必ずしも容易ではありません。特に前例のない革新的な医薬品の場合はなおさらです。
 今般の臨床第1 相試験の開始は、アネロファーマが開発するAPS001F の上市に向けた目的意識を共有する学界の全面的な協力体制、治験担当医師等との粘り強い対話、これらを束ねる適切な経営管理体制といったアネロファーマの自助努力と、アネロフ
ァーマの活動およびガバナンス体制を評価したINCJ の出資による充分な資金的裏付けにより実現に至ったものです。
 この臨床試験では、進行性や転移性の固形がん患者を対象に実施され、APS001Fの安全性および認容性の検討ならびに、臨床第2 相試験の推奨容量を決定します。また、同時にAPS001F の抗腫瘍効果の検討を行います。なお、当該臨床試験は、これまで複数名の患者登録が行われており、既に進行しています。臨床試験は、当初、米国の治験実施施設1 ヶ所で開始し、段階的に参加施設を増やす予定です。

 INCJ は、今後とも適切なガバナンスを前提にした大学発技術と製薬企業の医薬品開発におけるオープンイノベーションを推進するとともに、日本のバイオベンチャーに対する資金供給の呼び水となり、日本における創薬の再活性化を目指します。

PDF(ニュースリリース)

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