2012.05.10
株式会社グロザス:
日本のインターネット活用企業の海外展開を促進する新会社の設立について
本日、株式会社産業革新機構(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:能見 公一、以下「INCJ」)とニフティ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:今村 隆、以下「ニフティ」)は、日本国内のインターネット活用企業の海外展開促進を目的とする新会社(以下「新会社」)を共同で設立しましたのでお知らせします。
日本国内のインターネット活用企業が海外市場に展開するためには、提供するデジタルコンテンツや商材そのものの魅力に加え、展開各国における集客、課金回収、現地語への翻訳や文化対応などのローカライズ作業、法制度対応といった煩雑な付随業務が必要になります。日本国内には、グローバル競争力の高い魅力的な商材を持つ一方で、付随業務への対応が課題となり、海外展開に踏み切れないインターネット活用企業が少なくありません。新会社は、海外展開時に必要となる業務を集約したビジネスプラットフォームを構築することにより、日本国内のインターネット活用企業の海外進出を促進します。また、ビジネスプラットフォームで提供するサービスに関しては、全世界統一仕様ではなく、展開地域の特性に根ざした各地域仕様のサービスを展開します。当初の展開地域としては、インドネシアやマレーシア等のASEAN諸国を予定しています。日本国内のインターネット活用企業は、本ビジネスプラットフォームを活用することにより、現地特性に対応したビジネス展開が可能となります。
新会社の事業は、ニフティが経済産業省における平成22年度及び23年度の実証事業「産業技術実用化開発事業補助金(次世代高信頼・省エネ型IT 基盤実証事業)」において展開した『ニフティクラウド』を活用した海外展開支援事業で得られた、ITベンチャー企業のASEANなどでのソーシャルアプリケーション展開を支援する知見を活用するものです。
新会社は、INCJの資本参加を通じて独立性を有しているため、幅広い日本国内の企業による当該プラットフォームの利用が見込まれます。同時に、新会社は、INCJが持つ信用力を背景に、海外の現地企業との提携を円滑にすすめることが可能となり、順次サービス対象地域を広げることができると考えています。新会社の事業は、日本のインターネット活用企業の海外でのビジネスチャンスの拡大に寄与し、日本経済の活性化の一助となるものと考えています。また、ニフティは、現在『ニフティクラウド』をお使いいただいているお客様に対しても、新会社のサービスを通じて海外展開を支援し、ともに成長していきたいと考えています。