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2012.02.20

株式会社アネロファーマ・サイエンス:
株式会社アネロファーマ・サイエンスに対する米国での臨床試験実施のための追加出資について

 今般、株式会社産業革新機構(以下「INCJ」)(東京都千代田区丸の内、代表取締役社長 能見公一)は、株式会社アネロファーマ・サイエンス(以下「アネロファーマ」)(東京都中央区日本橋蛎殻町、代表取締役 三嶋徹也)の第三者割当増資を引受け、今後の治験等の必要資金22億円(最大金額)の追加出資(以下「本追加出資」)を行うことを決定しました。
 
 INCJでは、初回の投資により非臨床試験の推進を支援してまいりましたが、このたび、上市に向けての目的意識を共有した学界の全面的な協力体制の下、治験開始に必要不可欠な非臨床試験の着実な実行、製薬企業水準の適切な科学データおよび知財の創出と管理、治験担当医師等との粘り強い対話、完成度の高い申請書類の作成、厳格な予実管理、さらには、これらを束ねる適切な経営管理体制の構築といったアネロファーマの自助努力により、当初の想定よりも早期にIND申請に至ったものです。本追加出資は、アネロファーマが今後実施するPhaseⅠ/Ⅱ試験(薬剤の安全性、忍容性、および、有効性を検討するための臨床試験)の費用等に充当される予定です。

 本追加出資はアネロファーマに対する新薬開発の各ステップにおける必要資金額に応じた段階的な出資決定に基づくものです(2010年11月1日付ニュースリリース参照)。なお、本追加出資は、アネロファーマが開発中の新規抗がん剤APS001F(ビフィズス菌を用いたドラッグデリバリーシステムを活用した薬剤)に関する米国FDAに対するIND申請(新薬臨床試験開始届)の通過を受けたものであり、INCJとして初めてのバイオベンチャーへの追加出資となります。なお、INCJの追加出資額の最大22億円は、アネロファーマの既存株主等から追加出資の要望が出た場合には、出資額を減額する可能性があります。

 INCJは、本投資を通じて、治験等に必要な資金を供給するとともに、人材・企業に対する外部ネットワーク等を活用し、円滑かつ確実な治験推進及び製薬企業における技術活用を支援します。これにより、大学発技術を活用したバイオベンチャーと製薬企業との医薬品開発におけるオープンイノベーションを推進します。
さらに、本投資を日本のバイオベンチャーに対する資金供給の呼び水とし、日本における創薬の再活性化を目指します。

PDF(ニュースリリース)

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