2011.01.31
株式会社JEOL RESONANCE:
「先端技術の研究開発に不可欠な分析機器『NMR』の事業を担う、日本電子株式会社より会社分割される新会社の第三者割当増資を引受け」を決定
~産業革新機構、最高峰分析機器のカーブアウト事業への投資を決定~
株式会社産業革新機構(以下「INCJ」)は、日本電子株式会社(以下「日本電子」)が「核磁気共鳴装置(NMR: Nuclear Magnetic Resonance)」事業を会社分割方式により切り出して設立する新会社に対して、新製品の開発資金等として15億円の投資を行うことを決定しました。
NMRは、物質の分子構造を原子レベルで解析する装置です。分析装置のなかでは、最も精緻なもののひとつと位置付けられる最高峰の機器です。例えば化学・製薬・食品等の研究開発では、試作品等の評価には、原子レベルでの精緻な解析が必要です。幅広い先端科学技術の発展に不可欠なツールであるNMRを開発し、保守サービスを一体として提供することは、日本のこうした産業の競争力強化にも寄与するものです。
INCJは、本投資を通じて、新製品の開発等に必要な資金を供給するとともに、社外取締役の派遣等により経営上のサポートを行います。また、新会社には、超伝導磁石メーカーや政府の研究開発プロジェクト参画企業の関連技術を結集することを予定しています。新会社は、世界トップ3のNMR企業となります。こうした支援や提携を基に、専業企業という機動的な経営体制により、収益力を強化して事業拡大を図ります。