投資先情報

支援決定のお知らせ

株式会社三次元メディア
公表日:2016.05.26 産業革新機構、スパークス・グループ、三菱UFJキャピタルが 世界初の“3Dロボットビジョンシステム”を 開発・販売する、株式会社三次元メディアへの出資を決定PDFファイル

株式会社産業革新機構(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:勝又幹英、以下「INCJ」)とスパークス・グループ※(本社:東京都品川区、代表取締役社長:阿部 修平、以下「スパークス」)、及び三菱UFJキャピタル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:安藤 啓)は、世界初の3Dロボットビジョンシステムを開発・販売する、株式会社三次元メディア(本社:滋賀県草津市、取締役代表執行役社長:徐 剛、以下「三次元メディア」)の第三者割当増資を引き受け、新たな研究開発投資、販売体制強化など同社の今後の成長資金として、INCJが8億円、スパークスが2.5億円、三菱UFJキャピタルが5000万円を上限とする出資を行うことを決定しました。
※スパークス・グループ株式会社が管理・運営する投資ファンド、未来創生ファンドから出資。

工場の生産現場でよく目にする、ばら積みされた加工対象物から一つずつピッキングする作業(ばら積みピッキング)は、これまで、既定の動きしかできないロボットでは対応できず、人手に頼らざるを得ませんでした。しかし、単純作業で労働負荷が高いことから、ロボットによる自動化へのニーズは長年高まっていました。
さらに、新興国における労働単価の上昇や製品ライフサイクルの短縮化による多品種・少量化に伴い、ばら積みピッキングの自動化ニーズは、今後より一層高まる傾向にあります。

立命館大学発の第1号ベンチャーである三次元メディアは、経済産業省サポーティングインダストリー※1事業の支援を受けて、2011年に世界で初めて産業用ロボットに取り付ける、3Dロボットビジョンシステム「TVS1.0」を開発・発売しました。当システムによって、事前に設定された動作しかできなかったロボットが、「目」と「脳」の機能を持つことで自動的に加工対象物の位置・姿勢を認識できるようになり、世界初の「ばら積みピッキング」の自動化を実現いたしました。その後、NEDO※2の支援を受けて、独自開発アルゴリズムとハードウェアの組合せにより、従来のセンサーでは認識が困難であった黒色、半透明、光沢部品などに対する高精度かつ高速度な画像認識を可能としています。さらに2014年に開発・販売した「TVS3.0シリーズ」では、輪郭計測と点群計測を併用することでより安定した画像認識を実現しております。
2016年3月現在、自動車業界や電機業界など産業界における販売台数は累計で130台超、生産ラインで実稼働している台数も30台を超え、急速に増加しています。
※1 サポーティングインダストリー事業:経済産業省による戦略的基盤技術高度化支援事業
※2 NEDO:国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構

三次元メディアは、今回の出資を活用して量産化に向けた更なる技術開発および販売体制の強化を目指します。具体的には、2016年夏までに東京に研究開発拠点を開設し、2017年には知能ロボット研究所を開設する予定です。同時に海外販売サービス体制を構築し、これらの事業を推進する人材採用にも注力します。将来的には、国内外のロボットメーカーと連携した新製品の開発、システムの小型軽量化、積極的な海外への展開なども見据えています。

INCJは、三次元メディアが提供するシステムが、労働者不足への対応や製造業の生産性向上・効率化に貢献できること、また、日本発の革新的な3Dロボットビジョンセンサ技術を軸としたシステムインテグレーター、ロボットメーカーとの協業によるオープンイノベーションが可能となり、製造業における革新的な競争力強化が期待できることなどから今回の支援を決定しました。三次元メディアに対しては、事業成長に必要な資金の提供を行うとともに、社外取締役の派遣など、事業開発体制の強化のための経営サポートを行ってまいります。なお、今回の出資実現は、NEDOとの間で締結している「新産業の創出に向けた相互協力協定」に基づく連携支援の三事例目となります。

スパークスは、三次元メディアは国内のみならずグローバルに展開できる技術を有しており、提供するシステムによって、ユーザーの生産性向上と、省人化によるコスト競争力アップ、製品品質の安定化、労働環境の改善・安全確保に資するという理由から今回の投資決定に至りました。三次元メディアに対しては、事業成長に必要な資金の提供、社外取締役等の派遣などの経営支援機能の提供を通してサポートいたします。

三菱UFJキャピタルは、ユーザーニーズが高く、今後の市場拡大が予測できることと、三次元メディアが提供するシステムが多数の企業に試されており、すでに製造ラインにも導入されている卓越した技術力がある点を評価し、今回の投資を決定しました。


2016.05.26 スキーム図(三次元メディア)PDFファイル

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