投資先情報

支援決定のお知らせ

BIC株式会社
公表日:2014.10.07 株式会社エフエム東京を中核として設立されたマルチメディア配信プラットフォームを担うBIC株式会社への出資を決定PDFファイル

 株式会社産業革新機構(以下「INCJ」)(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:能見公一)は、V-Low マルチメディア放送の事業全般を推進する複数の事業会社のホールディングカンパニーとなるBIC株式会社(ビーアイシー、以下「BIC」)(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:千代勝美)の第三者割当増資を引き受け、同社の今後の成長資金として10億円を上限とする投資を行うことを決定しました。なお、V-lowとは2011年の地上アナログテレビ放送終了後に空いた旧1〜3chに相当する周波数帯になります。

 現在、日本の通信トラヒック*1は、スマートフォンやタブレットの普及、コンテンツの大容量化、テザリング*2の利用等に伴い移動体通信の下りを中心に急増しております。また、M2M*3やIoT*4に向けた安価かつリアルタイムで機械制御が可能なデータ配信手段、ビッグデータの活用やオムニチャネル推進に向けたプッシュ型の情報配信手段等の重要性は一層の高まりを見せています。
 一方で、近年の異常気象や気候変動に伴い集中豪雨や洪水、高潮などの災害が多発するなかで、災害情報の確実な伝達が社会的課題とされています。さらに、情報通信端末の高度化やインフラ整備状況の格差に伴うデジタル・ディバイドによる、生活に必要なサービスへのアクセス機会の喪失も課題となりつつあります。
 これらの課題に対し、これまで技術革新による通信速度の向上、周波数帯域の割り当てといった対応が行われてきましたが、従来の通信手段では安価かつリアルタイムな情報の伝送には限界がありました。また、災害情報についても確実な伝達手段の多様化が引き続き求められています。

*1 通信網を通過する情報の流れ。情報の流れが通信網や通信機器を占有する延べ時間をトラヒック量という
*2 スマートフォンをアクセスポイント(Wi-Fiルータ)としてパソコン等をインターネット接続する機能
*3 Machine to Machine:機械と機械がネットワークを介して相互に情報を交換、自律的に高度な制御や動作を行う考え方
*4 Internet of Things:バリューチェーンやライフスタイルを構成する大量の「モノ」をネット接続、制御、管理

 株式会社エフエム東京はこれらの課題解決を目指し、多彩な産業分野のパートナー企業と共同でV-Lowマルチメディア放送の事業全般を推進するホールディングカンパニーとなるBICを設立しました。BICは(1)ハード事業者である株式会社VIP(以下「VIP」)を有するほか、(2)各々の地域ブロックごとにソフト事業者認定を目指す「地域マルチメディア放送会社」全国6社の株式を取得し、さらには(3)受信端末の普及にも直接関わることで、送信(ハード)、コンテンツ(ソフト)、受信機という、放送に必要な三要素すべての強力な推進を計画しております。

 V-Lowマルチメディア放送は、放送波伝送路の一斉同報性を活用しながらも、既存のラジオやテレビジョンといった放送と異なり、あらゆるデジタルデータを配信することが可能となります。BICはV-Lowマルチメディア放送を、真の「通信と放送の融合」を具現化することができる革新的な仕組みと捉え、既存放送事業者以外の多彩な産業分野の企業のソリューション、新規ビジネス開発に活用することを積極的に提案し、戦略的な事業推進パートナー開拓等を推し進めていきます。特に車載受信端末に向けた広域同報配信プラットフォームの構築により、自動車関連産業に有用なソリューションの提供が可能になります。また、従来の放送にはできない超高音質音源の配信プラットフォームは、通信サービスと複合することで、音楽関連産業全般の革新を創出します。なお、VIPは総務大臣よりV-Lowマルチメディア放送に係る特定基地局の開設計画の認定を受けております。

 INCJは、BICに対してVIPが計画している設備投資資金などの成長資金を提供するとともに、社外取締役の派遣等を通じ経営面でのサポートを行います。本投資を通じて、INCJは様々な事業者、サービス提供者に対するマルチメディア配信プラットフォームの開放を促進し、災害に強い社会インフラの整備、地域格差のない情報伝達の実現、次世代サービス・技術の創出に努めてまいります。

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