投資先情報

支援決定のお知らせ

アトナープ株式会社
公表日:2016.07.19 成分を分子レベルで分析する小型装置の開発・製造をおこなう アトナープ株式会社への出資を決定PDFファイル

株式会社産業革新機構(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:勝又幹英、以下「INCJ」)は、既存株主であるシリコンバレーのベンチャーキャピタルWalden Riverwood Ventures, L.L.P.、イノベーティブ・ベンチャー・ファンド等とともに、分析装置の開発、製造および販売を行うアトナープ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:Sreedhar Prakash Murthy、以下「アトナープ」)の第三者割当増資を引き受け、同社の研究開発のための成長資金として、総額16百万米ドルを上限とする共同出資を行うことを決定しました。(うち、INCJは7.5百万米ドルを上限とする出資を行います)。

分析機器は、エネルギーや半導体などの製造管理や食品の品質管理をはじめとした研究過程において、気体や液体の性質および分量の測定をする際に用いられます。従来の分子レベルまで分析ができる装置は、オフィス向け複合機ほどの大型サイズであり、高精度と高速度を両立させた測定をすることが難しいなどの課題がありました。そのため、分析機器に対して、現場での測定を実現する小型化や、高精度かつリアルタイムに長時間の連続測定を可能にするニーズが高まっていました。

アトナープは、これらのニーズに対して、現場で測定ができる小型分析器の実現を目的に、2009年11月に創業しました。すでに、高性能電子回路と高度な分析アルゴリズムを用いて気体分子を測定する「スマート質量分析器AMSシリーズ」と、レーザー光線により液体および固体の分子を測定する「スマート分光器AOSシリーズ」の原理試作に成功しています。本装置はノートパソコンサイズの小型化を実現し、現場での測定データをリアルタイムに把握することができます。このような分析装置の応用性は広く、例えば天然ガスの成分を即時に分析し、その結果をもとに同時に熱量を算出できたり、医療現場で患者の体液や呼気の成分を、短時間かつ身体的負担を軽減して測定することが可能になります。リアルタイム分析を行うことによる現場の効率化と生産性向上を可能にした分析装置として、幅広い用途での活用が期待できます。

アトナープは今回の出資金を活用して、事業化に向けた技術開発および販売サポート体制を強化いたします。具体的には、2016年夏に「スマート質量分析器AMS-P1」の試作品を事業会社に納入するとともに、「スマート光学分析器AOS-P1」の試作品の完成を目指して開発を推進します。将来的には分析器をチップサイズにまで小型化し、ウェアラブル機器や車載用途などの新領域への展開も見据えています。

INCJは、アトナープに対して社外取締役等の派遣、事業開発体制の強化等の経営サポートを行います。当支援が分析機器業界のソフトウエア化を推進させるとともに、事業会社とのオープンイノベーションにより、分析機器業界における国際競争力の強化につながることを目指します。日米の投資会社が一つとなって、アトナープを積極的に支援してまいります。
2016.07.19 投資スキーム図(アトナープ株式会社)PDFファイル

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